歯科医院のレセプトをサポートする八木屋のブログ

『専門家が教える歯科インプラントのすべて』

皆様、こんにちは! 歯科医院をサポートする八木屋です!
『専門家が教える歯科インプラントのすべて』が刊行されるようですね。
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これまで第三者機関が公平性を持って「インプラント治療のあり方」を評価したことは稀でしょうから、このような取組みが広がるのは患者様にとって良い事でしょう。
で、プレスリリースによると、この書籍の主な内容は…、
・巻頭特集“体の健康と口腔ケア”
・歯科インプラント治療のこれから
・他科ドクター、医療従事者へのインタビュー
・治療を始める前に知っておくこと
・インプラント治療後のメンテナンス
・もっと知りたいインプラント治療
・医院選びのポイント
・定期メンテナンスの重要性
・相談窓口に寄せられる内容とコールセンターの取り組み
・患者さんとのQ&A
・大学教授:大学におけるインプラント治療の取り組み
だそうです。
この書籍はA4版、発売価格1,000円(税別)だそうなので、私も購入してみようと思っています。
さて、先月の週刊文春(4/11号)に掲載されました、「インプラント使い回し」疑惑ですが、その後の展開はいざ知らず、この手の告発があるってことは…、医療機関としてガードが甘い&ガバナンスがなっていませんね。
事の信憑性はともかくも、この手の告発をくらうのは企業のあり方として如何なものなのでしょうか?
そもそも脱離したインプラント体は滅菌などせずに、ビニール袋に入れた上で「廃棄物」と記載しておけば、疑惑も持たれず、万が一の再使用の対象にもならないはずです。
また、「インプラント脱落の多さ、上顎洞へインプラントが落ちる、下顎の神経圧迫等」…、記事に記載された内容を読むと…言葉も出ない治療状況に、やるせない気持ちになりますね。
そもそもインプラントは、失ってしまった歯牙を補う方法の一つとして優れた治療法です。私がお手伝いをさせて頂いている先生方は、患者様の口腔機能再建や口腔健康維持促進のために、真面目に&熱心にインプラント治療に励んでおります。
この手の書籍が本来発売されなければならない、現在の歯科界の状況そのものが異常なんだと思います。でも…、本当に真面目にインプラント等の治療に励んでいる先生方のご苦労を思うと、「インプラント使い回し」疑惑なんかで失われる信用が勿体ないです。ましてや、当の疑惑のご本人がインタビューにおいて「二重請求についてはないと認識しているが混合診療の不適切請求に該当するものがあれば返却措置をとる」 なんて言い放つのだから保険医としも失格じゃね?なんて感じです。
レセプトは医師の裁量権にその運用が委ねられている訳で、知らなかった!うっかりした!なんて通らないけど…、なんとも、このインタビューを読む限り、ため息が出ますね。
なんの世界にも残念ながら「グレシャムの法則」はあるのでしょうが、患者様の健康を心から願う歯科医師が多くいることも患者様に知って頂きたいと思います。