歯科医院のレセプトをサポートする八木屋のブログ

「喫煙者は採用しない」企業広がる 製薬会社に書店、靴店…

皆様、こんにちは! 歯科医院をサポートする八木屋です!
かつて某大女優様は「たばこは6本目の指!」などとたいそうな愛煙家ぶりを示していたようですが、今は…喫煙出来る公の場も減少し、たばこそのものの価格も上昇、喫煙者にとって肩身の狭い時代になっています。
このニュースにもあるように、「喫煙しない」ことを採用の条件にあげる企業が増える事は良い事だと思います。
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記事には、
会社が「たばこを吸わない人」を求める理由は、大きく3つ。一つは「作業効率」。喫煙者は血液中のニコチン含有量の多少によって集中力が低下する例が少なくない。また、喫煙する社員がより頻繁に休憩をとることから生じる社員の不公平感がある。
たばこの臭いでお客などを不快にさせることや、「喫煙スペース」を設けることで施設の運用効率が悪くなることもマイナス点だ。もちろん、社員の健康への影響(職場環境)もある。
日本たばこ産業(JT)の「全国たばこ喫煙者率調査」によると、2012年の男女をあわせた喫煙者率は前年比で0.6ポイント低下して21.1%となり、17年連続で過去最低を更新。と書かれています。
また、平成22年版の消防白書によれば、平成21年中に発生した火災は51,139件で、そのうちたばこによるものは、4,997件(全件数の9.7%)で、出火原因の第3位(涙)自らの健康を害するばかりか、周囲の人々の財産すら危うくします。
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更に、歯科の領域で喫煙を見てみると…。
IBM健保組合の「い〜でんたるへるす」によると、
一般にタバコを吸う人は、吸わない人に比べ3倍も歯周病にかかりやすく、また2倍も多く歯を失っているという報告があります。また喫煙本数と比例して歯周病が重症化することも分かっています。ではどうしてタバコが歯周病を悪化させてしまうのでしょうか?
1) 歯周病菌と戦う白血球の機能が低下してしまう。
2) 歯肉に酸素や栄養を供給するのに大切な血管が、タバコのニコチンにより収縮してしまう。
3) 歯肉を修復するために必要な線維芽細胞の働きが抑制される。
4) 歯と歯肉の境目にある溝の中の酸素が不足し、酸素が大嫌いな歯周病菌にとって繁殖しやすい環境を作ってしまう。
と、あります。
さて、ニュースにあるように「喫煙者は採用しない」姿勢は歯科医療機関でも必須です。歯科医療は治療の過程で患者様の口腔内に医療スタッフの手が入ります。たばこを持った(吸った)手をいくら洗浄しても臭いは残る場合があり、グローブを通してたばこの臭いが患者様の口腔内に広がる可能性を考えると、やはり歯科医療スタッフは愛煙家では務まらない仕事だと思います。
ましてや、患者様への口腔衛生指導において、歯周病等のリスクヘッジのために禁煙指導を行う場合もあるのですから、自らが喫煙していたのでは説得力がありません。
喫煙は歯周病のみならず、ニコチンで歯は汚れ、おまけに不衛生な口腔環境を促進するので口臭も発生します。イケている人生を送るにはたばこは大敵。今も喫煙中の歯科スタッフの方々は一刻も早く禁煙する事をお勧めします。