歯科医院のレセプトをサポートする八木屋のブログ

フッ化物歯面塗布処置(F局)

皆さま、こんにちは!
歯科医院をサポートする八木屋です。

いや〜、暑いですね〜。
梅雨らくし湿度の高いジメジメした日々が続きますが、皆さま如何お過ごしでしょうか???
私は…、このジメジメした梅雨の日々でも元気にお仕事させて頂いております!(←どうでもいいか…。)

そんな前置きはさておいて、本日のブログは「フッ化物歯面塗布処置(以下、F局)」算定について書いてみます。

先月、ある医院様に7才の患者様が来院されました。その患者様はう蝕歯が複数ありまして…。初診時の歯式はこんな感じでございました。
歯式

ご家庭における歯磨き等ケアの状況としましては、ご両親ともお仕事が忙しく、お子様の仕上げ磨き等もおろそかになりがちだったそうです。

6才臼歯も生え揃い、今が咬み合わせ等の口腔機能構築や口腔健康にとって大切な時期であることから、その医院の院長先生は、一定期間F局等を算定しつつ修復後の処置歯や口腔内全体の状況を見守ることにしたわけです。

今後は保険診療を利用しつつ、ご家庭のケアと併せて健全な口腔健康を取り戻せるように管理して行く予定とのこと。私としましても、この患者様がつつがなく成長してくれるよう願う次第でございます。

で、既にご存じとは思われますが、折角の機会???でございますので、F局について「お節介説(←梅津先生のパクり)」を以下に記載させて頂きます。

F局とは、H26年4月の保険改定で新設された「う蝕多発傾向者」に対し“*月に一度算定”が出来る処置(80点)でございます。

(*月に一度算定 →→→ 2回目以降の算定は、1回目の算定日から2ヶ月以上間隔を空けて月に一度算定する)

「う蝕多発傾向者」とは、“①13歳以下”であり、“②う蝕多発傾向者の判断基準に適合”し、“③継続的な指導管理が必要(←つまり歯管の算定が必要)”な患者様を指します。

その判定基準ですが、以下の表の通り“年齢に応じた修復歯数”によって定められております。
スクリーンショット 2014-06-19 16.38.17

例えば、上記の7歳の患者様のように、「乳歯:3歯以上 and 永久歯:1歯以上 計4歯以上の歯冠修復終了歯」を有しておりませんと、F局の算定は出来ません。

また、F局は傷病名「C管理中」で算定します。さらに、場合によって傷病名移行(例:C → C管理中)も必要となる場合があり…。

例「C→C管理中」= 同月内にC病名で歯冠修復を行った同一歯にF局を算定する場合

で、ちょっと注意喚起の意味を込めまして、F局のレセコン入力時の注意点についても追記しておきます。

複数メーカーのレセコンを使用してF局の入力を試してみたところ、G病名・C病名でもF局の入力が可能であり、レセプトエラーチェックにも上がりませんでした。

レセコンの機能進化はめざましいものがありますが、「C病名でF局算定」のような軽微なバグは他にも沢山あります。今回のブログではF局を取り上げましたが、やはり、レセコンは便利なツールであるものの、人の目によるレセプトのチェックは不可欠ですね。

と言う訳で、F局を算定される場合は、傷病名「C管理中(場合によって移行病名:C → C管理中)」で算定して下さいませ。

それでは、また。

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