歯科医院のレセプトをサポートする八木屋のブログ

現代人の8割が罹る「歯周病」、有効な予防法は?

皆様、こんにちは!歯科医院をサポートする八木屋です!
このニュースを読みました!
歯周病の予防の一環としてビタミンEなどで「免疫力を高める」必要はあると思いますが…、でも確実な歯周病対策は「定期的に歯医者さんに通院すること」だと思います。
記事には、
この歯周病を予防して口内の健康を保つには、正しい歯磨きを行うことで口内の食べカスを減らし細菌を増殖させないことと、生活習慣の改善、特に食生活の見直しがが重要だという。また、疲れやストレスがたまっていたり、喫煙などの習慣があると、免疫機能が落ちて細菌に感染しやすくなるのだそうだ。
食生活では、バランスのとれた食事をすることが大切なのは言うまでもないが、中でも細菌に打ち勝つ抗酸化作用のあるビタミン C/E を含む食品を積極的にとることで歯周病予防に効果があると言われているという。ビタミン C やビタミン E を破壊するといわれているタバコは控えめにし、規則正しい生活や十分な睡眠をとることも重要だ。

と書かれておりますが…、ビタミンの摂取だけでは歯周病は防げません。
勿論、ビタミンの摂取を否定する訳ではありませんが、歯周病予防対策の記事中に「歯医者さんで定期的なメインテナンスを受ける」ことの重要性が書かれていないのは残念ですね。
私も健康促進のためにサプリ等を愛用しておりますが、サプリが果たしている役割はあまり大きくない感じがします。また、正しい歯磨きをしているつもりでも、残念ながら「プラークの除去」は完璧には出来ません。
口腔ケアの意識が高い患者様でも、PCR検査を実施すると1割以上の磨き残しがあったりします。従って、どんな方でも数ヶ月に一度は歯医者さんでメインテナンスを受けるのが、歯周病予防対策としては最も効果的な方法であると思うのです。
手軽に摂取できるビタミン剤等は予防補助として活用するには良いでしょうが、歯ブラシ等のセルフケアとビタミンの抗酸化作用だけに頼った予防は…、結果、予防にならず歯周病が進行してしまうかも知れません。
私も歯周病に罹患した患者として、手軽な方法で歯周病予防が出来たら嬉しいのですが…、現実は歯医者さんの協力なくして歯周病は予防できません。
この記事にもあるように、
厚生労働省が2012年11月に公表した「平成23年患者調査の概況」によると、全国(福島県および宮城県の石巻・気仙沼医療圏を除く)の総患者数のうち、「歯肉炎及び歯周疾患者」は265万7,000人。
高齢社会を迎え今や立派な国民病となった歯周病ですが、歯科医院に通院する人の割合はせいぜい2%程度、もっと多くの国民が予防目的で歯科医院で通院すれば歯周病罹患者数もきっと減少するでしょう。