歯科医院のレセプトをサポートする八木屋のブログ

歯科医が使用するビジネスアメックスカードは得か?

皆様、こんにちは。歯科医院をサポートする八木屋です!
今朝、テレビを時計代わりに見ておりましたらカードのポイントのお話が放映されておりました。現在、日本で発行されているポイントを金額に換算すると2,216億円にもおよぶそうです。
で、今日のブログはその放映にあやかって歯科医(歯科医院)で使用するビジネスアメックスカードは得か?について書いてみます。
歯科の材料や機器の購入に「ビジネスアメックスカード」を使用している歯科医院様があります。
私のクライアント様の中にも「ビジネスアメックスカード」を使っている医院様がありますが…。
先日、アメックスカードで仕入れが可能な某ディーラー様とある機器の購入相談をしておりました。私から「決済は現金か?カードか?で購入価格に違いが出るのか?」と訪ねたところ、高額な機器類の場合、現金決済の方が安価で提供出来るので、現金決済を検討して頂けないか?と要望が寄せられました。
歯科医院側から見ると、カード決済はポイントも貯まるし良い事づくめのような気がしますが、しかし…。よく考えてみるとポイントの使い道によっては損をしてしまう場合もあります。
損な一例を示すと、ポイントを金券(百貨店共通券)に換える場合、同カードで5,000円の金券を取得するには12,500ポイントが必要です。その12,500ポイントを得るには125万円の材料や機器類の購入が必要となり、実に購入価格対金券の還元率は0.4%。
おまけに年会費が27,300円掛かりますので、ポイントを金券に換え年会費の元を取るには75,000ポイントが必要で、購入価格750万円、月額では62.5万円のカード決済が必要です。(金券は5千円単位の交換なので75,000ポイント=3万円の百貨店共通券と計算しました)
歯科の診療材料費率平均はおおよそ7%程度、月の診療材料の購入額62.5万円を超えるには900万円程度の診療収入が必要になるでしょう。
ビジネスアメックスカード、使い方によっては便利だと思いますが、カードのサイトに書いてあるような「ビジネス・カードでは、飲食費や出張費だけでなく…。」一般の開業医の場合、飲食費や出張費などは微々たる費用であり、しかも飲食費(交際費)は通常私的交遊の範囲が大半です。
歯科医院の経営が厳しさを増している現在、カードの年会費や使い方も再考しないと、結果、自分の未来の資産を先食いしていることにもつながります。便利、手軽をこれを期に見直してみるのと良いかもしれませんね。