歯科医院のレセプトをサポートする八木屋のブログ

社保と国保…。

皆様、こんにちは!歯科医院をサポートする八木屋です!
私の仕事において、各省庁や機関などから発表される「各種統計」は、クライアント様の業績や未来を占う&判断する上で大切な指標の一つです。特に、レセプト支援を行っている弊社にとって、「社保支払基金」や「国民健康保険中央会」から発表される統計月報は重要な指標です。
が…、この統計月報、社保と国保では発表される統計項目や発表時期が違います。
同じ国民医療費を扱う機関・団体でありながら、統計一つとっても”バラバラの運用”が行われている不思議な状況です。
参考迄にそれぞれの違いを書くと。
社保(社会保険診療報酬支払基金)の統計月報は第1〜13表(参考資料1〜4)
国保(国民健康保険中央会)の統計月報は第1〜4表(参考資料1)
で、発表内容の主な違いは…、
社保の場合、総額医療費や請求及び支払窓口数、医科・歯科・調剤などの区分ごとにレセプト1件当り平均点数&金額・1回あたり点数&金額など、医療機関側が自らの実績と統計を比較対象しやすい発表形式になっています。
一方、国保は…、総額医療費・種類別医療、医科・歯科・調剤などの区分毎に一人当たり医療費しか掲載がなく、レセプトの平均点数や1回当り点数等の掲載が無いので、統計と個々の医療機関の実績を比較しようが有りません。
また、発表される内容の濃度に違いが有る事に加え、統計が発表される時期にも1ヶ月のズレがあります。
(例:社保=H24年12月分→H25年3月11日発表 国保=H24年11月分→H25年3月25日発表 国保が一ヶ月遅れ)
昨今、年々増加する国民医療費が財源を圧迫しておりますが、医療費を扱う機関の統計の質から違っては、医療費の抑制や無駄の削減は遠い夢のような話しでしょう。特に、多額の医療費が必要な高齢者を抱える国保は、統計のみならず医療機関に対し有意義な情報発信や啓蒙活動のサポートを実行しないと、存在意義が薄れます。
かつて年金も一元化が叫ばれていましたが、保険も一元化した方が適正な運営と財源管理が出来るのではないだろうか?と、バラバラな統計月報を眺めながら思う次第です。