歯科医院のレセプトをサポートする八木屋のブログ

月刊基金12月号:保険請求の基礎知識より

月刊基金12月号:保険請求の基礎知識より

皆さま、こんにちは。歯科医院をサポートする八木屋でございます。

あと数日でクリスマスですが、今年のクリスマス(12月25日)は、38年ぶり!に満月が見られるとても珍しい日のようで…
今のところはお天気も良さそうなので、仕事を早めに切り上げて!?満月を見ながらのクリスマスを楽しみたいなと思っている次第であります。
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さて本日は、社会保険診療報酬支払基金「月刊基金12月:保険請求の基礎知識」に歯科算定事例が掲載されておりましたので転載いたします。歯科医師(保険医)の皆様、是非ご一読下さいませ。

薬剤情報提供料2回の算定について↓↓↓
薬剤情報提供料2回の算定について
薬剤情報提供料の上記事例に関しましては“同じ薬剤で用法・用量も同じ”で異なるのは処方日数のみとなりますので以下↓↓↓算定要件の「(5)処方の内容に変更があった場合については、その都度薬剤情報提供料を算定できる。ただし、薬剤の処方日数のみの変更の場合は、薬剤情報提供料は算定できない。」に当てはまり、算定は1回のみとなりますね。

(1) 薬剤情報提供料は入院中の患者以外の患者に対して、処方した薬剤の名称(一般名又は商品名)、用法、用量、効能、効果、副作用及び相互作用に関する主な情報を、当該処方に係る全ての薬剤について、文書(薬袋等に記載されている場合も含む。)により提供した場合に月1回に限り所定点数を算定する。

(2) 「注1」に規定する場合において、さらに、当該患者の求めに応じて薬剤服用歴が経時的に管理できる手帳に、処方した薬剤の名称(一般名又は商品名)、保険医療機関名及び処方年月日を記載した場合には、月1回に限り「注2」に規定する手帳記載加算を算定できる。なお、この場合の「手帳」とは、経時的に薬剤の記録が記入でき、かつ次のアからウまでに掲げる事項を記録する欄がある薬剤の記録用の手帳をいう。
ア 患者の氏名、生年月日、連絡先等患者に関する記録
イ 患者のアレルギー歴、副作用歴等薬物療法の基礎となる記録
ウ 患者の主な既往歴等疾病に関する記録
また、所有している手帳を持参しなかった患者に対して薬剤の名称が記載された簡潔な 文書(シール等)を交付した場合は、手帳記載加算を算定できない。

(3) やむを得ない理由により、薬剤の名称に関する情報を提供できない場合は、これに代えて薬剤の形状(色、剤形等)に関する情報を提供することにより算定できる。また、効能、効果、副作用及び相互作用に関する情報については患者が理解しやすい表現であることが必要である。

(4) 同一薬剤であっても、投与目的(効能又は効果)が異なる場合には、当該情報を提供すれば薬剤情報提供料を算定できる。また、類似する効能又は効果を有する薬剤への変更の場合にあっても薬剤情報提供料を算定できる。

(5) 処方の内容に変更があった場合については、その都度薬剤情報提供料を算定できる。ただし、薬剤の処方日数のみの変更の場合は、薬剤情報提供料は算定できない。

(6) 複数の診療科を標榜する保険医療機関において、同一日に2以上の診療科で処方された場合であっても、1回のみの算定とする。

(7) 薬剤情報提供料を算定した場合は、薬剤情報を提供した旨を診療録に記載する。

薬剤情報提供料に関しましては、処方の都度算定出来る場合もありますので、今一度算定要件をご確認下さいませ。

歯の再植術を算定した場合の「摘要」欄の記載について↓↓↓
歯の再植術を算定した場合の「摘要」記載
歯の再植術に関しましては【通知 平成26年3月26日付け厚生労働省通知保医発0326第3号】の通知↓↓↓に示されているように、摘要記載が必要となります。

別添1
別紙1
診療報酬請求書等の記載要領
Ⅲ 歯科診療に係る診療報酬請求書及び診療報酬明細書の記載要領
第3 診療報酬明細書の記載要領(様式第3)
2 診療報酬明細書の記載要領に関する事項
(28) 「摘要」欄について
ク 手術について
(エ)歯の再植術は、手術部位及び再植の理由を記載する。
また、歯の移植手術は、手術部位を記載する。なお、「傷病名部位」欄の記載から当該手術を行った部位が明らかに特定できる場合は、「摘要」欄への部位の記載を省略して差し支えない。

摘要欄には「○○部 転倒による脱臼のため」や「○○部 転倒による外傷により歯の再移植」等を記載して下さいませ。

毎度毎度の事ながら、うっかりミス??による返戻や査定を減らす為には、レセコンによる事前点検だけでは不十分です。
診療報酬請求前に再度、ご自身の目(または弊社の目)で全患者様のレセプトチェックをしっかり実行して頂くのが良いですね。

それでは、また。

過去の保険請求基礎知識はこちら↓↓↓から
月刊基金1月号掲載分
月刊基金2月号掲載分
月刊基金3月号掲載分
月刊基金4月号掲載分
月刊基金5月号掲載分
月刊基金6月号掲載分
月刊基金7月号・8月号掲載分
月刊基金10月号掲載分
月刊基金11月号掲載分

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