歯科医院のレセプトをサポートする八木屋のブログ

月刊基金4月号より

月刊基金4月号より

皆さま、こんにちは。歯科医院をサポートする八木屋でございます。

早いもので、4月も残すところあと僅か、新社会人の皆さまにとっては覚えることも多く、あっという間の1ヶ月だったのでないでしょうか?
かくいう私も、新社会人ではありませんが、目の回るような忙しさで、この4月もあっという間に過ぎてしまいそうな気配です…(汗)

さて、社会保険診療報酬支払基金「月刊基金4月号」に、歯科に該当する事例が掲載されておりましたので転載いたします。是非、ご一読下さいませ。

「第13次審査情報提供事例(医科)」より薬剤について↓↓↓
クラリスロマイシン2015-04-22 17.59.18
事例No.303「クラリスロマイシン(小児用)【内服薬】」の使用例に
“原則として、「クラリスロマイシン(小児用)【内服薬】」を「歯周組織炎、顎炎」に対し処方した場合、当該使用事例を審査上認める。”  

との記載があります。「歯周組織炎、顎炎」での処方が可能ということは、大人にも「P病名」などでクラリスロマイシン(小児用)を処方できるということですね。
はたして、大人に処方して効き目があるかどうかは謎ですが…?審査上は認められるということなので、これだ!!と思う方はお試し下さいませ。

ちなみに、クラリスロマイシン(小児用)の効果・効能をご参考までに↓↓↓

○ 承認されている効能・効果

① 一般感染症
〈適応菌種〉
本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、インフルエンザ菌、レジオネラ属、百日咳菌、カンピロバクター属、クラミジア属、マイコプラズマ属
〈適応症〉
1.表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症
2.外傷・熱傷及び手術創等の二次感染
3.咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染
4.感染性腸炎
5.中耳炎、副鼻腔炎
6.猩紅熱
7.百日咳

② 後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症
〈適応菌種〉
本剤に感性のマイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)
〈適応症〉
後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症

(社会保険診療報酬支払基金:審査情報提供事例より引用)

「保険請求の基礎知識」より
支台築造(その他)の対して、失活歯歯冠形成を行った場合におけるM001歯冠形成の「注4」の加算の算定について↓↓↓

メタルコア加算2015-04-22 18.10.47
失活歯の歯冠形成を行った場合において加算が算定出来るのは、メタルコアにより支台築造をした場合のみです。その他により支台築造をした場合は算定出来ません。
また、メタルコアにより支台築造をしたにもかかわらず、加算の算定が無いなんて場合もありますので、どちらにしてもレセコン入力時はご注意下さい。
当たり前ですが、生活歯には加算はもとより、支台築造自体の算定が出来ませんのであしからず…。

ちょっとした入力ミスによる、査定や返戻を無くすためには、レセコンに頼り切らずに、毎月のレセプト点検をご自身の目(または弊社の目)でもしっかり実行して頂くのが良いですね。

それでは、また。

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